0466-44-2080
〒252-0804 神奈川県藤沢市湘南台5-15-9

Vol.17 女性獣医師の増加

製薬会社が定期的にくれる参考文献の中に、それに関連した興味深い記事を発見しました。

日本での獣医師を志す女性の増加は、若年層における職業としてのイメージがよくなったと言うか、確立したと言うか、知られるようになったのが原因だと私は思っていました。

私が高校生の頃は、女性の職業の選択肢の中に「獣医師」がどれくらい入っていたでしょうか?
周囲に獣医、畜産、動物関係の職業の方がいる人は別として、普通の人(?)はあまり考えたことも無かったのではないでしょうか?
または、なりにくいと言うか男性中心の職業イメージだったように思います。(あくまでも私見です)

ところが、皆さんご存知の「動物のお医者さん」というマンガ(チョビというシベリアンハスキーが大人気となった大ヒットマンガ。最近にはドラマ化などもされた)の登場により一変したように思います。

少女漫画として連載されていたこともあって、一気に女性の人気職業のひとつに数えられるようになりました。 以上が私が考えていたところの「女性獣医師増加の原因」でした。

しかし、「女性獣医師の増加」は日本だけではなく、アメリカにおいても著しいそうです。
1930年には全米の獣医学部卒業生のうち女性はわずか30人でした。
それが1987年には全米の獣医学部卒業生の48%、在学生の55%、新入学生に限っては57%が女性であったそうです。
また1999年の調査では獣医学部の志願者のうち、男性は僅か28%であり、男性は女性ほどに獣医師を志望しなくなってきているとのことです。

そ して、「一般に男性は専門職として獣医業を選択しようという気にならなくなっているようであり,このため獣医業従事者の多様性が失われてきている。」と結んでありました。
女性獣医師が増えるのは患者さんにとってもいいことだと思いますが、男性が志望しなくなっているのは問題です。なぜだ?職業として魅力がなくなってきているのか?

いったいアメリカで何が起こっているのでしょうか?
「動物のお医者さん」がアメリカにまで進出して、大人気を博している・・・とは考えづらいし・・・。
とりあえず、「女性獣医師の増加」はグローバルな傾向のようです。