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Vol.14 女性獣医師の悩み1 

なかなか時間がとれず、更新がおろそかになってしまっており、申し訳ありません。
スタッフのコラムのほうも中途半端になっています。
時々みんなに原稿の催促をしているのですが、そのような時間がなかなか出来ないのも見ていて分かるものですから、無理もいえません。

スタッフ紹介で分かるとおり、当院の先生たちはみんな女性です。
女性の獣医師しか募集していないわけではなく、男性獣医師でも当院は特に問題ははありませんがこうなっています。
最近は獣医師という職業が女性にも人気であり、大学の獣医学科も女子学生が半分以上を占めているような状態です。
私の学生時代よりすごく女性の割合が増えています。
これから獣医師を目指す女子生徒さんもたくさんいることと思います。

そうなると、女性が獣医師という職業に就いたことによる「悩み」や「嫌な事」がクローズアップされる時が来るでしょう。
詳しくはスタッフのコラムで書いてもらうとして、私の聞いた範囲で少々書いてみたいと思います。

まずはなんと言っても「生傷が絶えない」ということでしょうか。
出来るだけ気をつけていますがもちろん咬まれることはあります。
またワンちゃんに注射をするときにはしばしば「保定」が必要です。
要するにワンちゃんの体をぎゅっと抱いて動かないようにするわけですが、そのとき頸部に腕を回して頭部も動かなくします。

多くのワンちゃんは首に腕を回されそうになると、自分の手(前肢)で獣医師の腕を押さえて阻止しようとします。
(これをよく「差し手争い」などと表現していますが、相撲か柔道のような感じ?)
このとき爪でひっかかれる事により「みみず腫れ」が腕にできます。それもかなりの数で傷だらけといってもよいのではないでしょうか?  女性の腕にですよ?こんな話も聞きました。

ある日、電車で吊り輪につかまっていました。夏なので半袖です。
ふと気がつくと周りの視線が自分に集まっていることに気づきました。
なんともいえない表情で、腕を見て、次に顔を見て、また腕を見るそうです。
獣医師ですが女性です。気の毒です・・・。

参考画像 保定の様子
保定とはこんな感じで行います。
ワンちゃんの体格や性格によりこの他にも様々な保定法があります。

保定の様子
保定1