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Vol.27 マイクロチップ

皆さんはマイクロチップというものをご存知でしょうか?
マイクロチップとは固体識別を目的として動物の体の中に埋め込むガラス製のカプセルのことです。

このカプセルは長さが13mm、太さが2mmの小さなもので、中に固体識別番号を送信するICチップが内蔵されています。
電源は必要でなく、マイクロチップリーダーと呼ばれる読み取り器が発生する交流磁界により発電し、固体識別番号を電波にのせて送信します。
さ らにこの電波をマイクロチップリーダーが受信して固体識別番号を表示する仕組みです。
電源を内蔵しないので交換の必要がなく、また脱落の心配がないので一生涯にわたって機能します。
また今のところ破損や故障の報告はないようです。

この固体識別番号は動物ID普及推進会議(AIPO)のデータベースに登録され、検索が可能となります。
そして迷子になった時や、盗難(あってはならないことですが・・・)の時などに強い味方になるものと思われます。

体内にマイクロチップを埋め込む方法ですが、専用のインジェクション(注射器)を用いて注射すると考えてください。
よく新聞などでほとんど痛みはなく、動物が嫌がることなく処置が終わると紹介されていますが、個人的にはこれはちょっと言い過ぎかも・・・と考えています。

注射ですからね、しかも太さが2mm以上の・・・。(太さ2mmのマイクロチップが中を通過できるだけの太さを持った針ですから)
注射は針が細いほど痛みが少ないのは常識です。
我慢する子は耐えると思いますが、私なら暴れるかも・・・悲鳴を上げてしまうかも・・・、ちなみに私の愛犬は耐えていました。(尊敬!)
やはりある程度は我慢してもらわなければならず、しっかりした保定が必要だと思います。

そこで当院でお勧めしているのが、不妊手術などで麻酔をかける機会に同時に処置してあげるという方法です。
これならストレスは最小限ですみます。

費用はマイクロチップの料金と処置料金の合計4,320円(税込)です。あとAIPO に対し登録料が1,080円(税込)かかります。
この1,080円は郵便局で払い込み、その領収書を当院でお渡しする登録申込書に貼ってAIPOに郵送していただきます。

マイクロチップの普及はこれからどんどん進んでいく思われ、もしかすると狂犬病の注射と同様に義務となるかもしれません。